【ブログ】ADHD「うっかりミスを防ぐには」

うっかりミスはADHDの特性の中では比較的多くの方に見られる特性です。

なぜADHDの方はうっかりミスが多いのでしょう?

ADHDの方がうっかりミスをしやすい主な理由

  • 注意の持続が難しい
    集中が長く続かず、作業中に気が散りやすいため、確認不足や作業漏れにつながる。
  • 注意の切り替えが苦手
    別の作業や刺激に意識が移りやすく、元の作業を中途半端に終えてしまう。
  • 細部への注意が抜けやすい
    全体像に意識が向きすぎて、誤字や小さな手順ミスに気づきにくい。
  • ワーキングメモリの弱さ
    作業中の一時的な記憶を保持しにくく、手順やルールを忘れてしまいやすい。
  • 衝動性の影響
    「すぐにやりたい」という気持ちから確認を省き、結果的にミスにつながる。
  • 時間管理の苦手さ
    時間感覚がずれやすく、焦りから作業が雑になりミスが増える。

学生時代までは自己責任ということで、そこまで周りに迷惑を掛けたりすることは無く、忘れ物をしたり、遅刻をするなど自分が不利な状況になる程度だったかもしれません。

しかし、社会へ出て働くことになると、組織の一員として働くことになるため、自分のミスにより会社やお客様へ迷惑を掛けてしまう可能性も出てきます。

自分の行動に責任を持たなくてはいけないため、何度もミスや遅刻をするわけにはいきませんよね。

そこで対処方法も考えてみました。

うっかりミスを防ぐための対処法

⓵ チェックリストを活用する

「うっかりミスしないよう気をつける」このような対策は正直弱いです。
確実にミスを防ぐための工夫は「チェックリスト」です。
ルーティンワークなど、決まった仕事に対して忘れることのないよう、チェックリストを作成し、毎日チェックするクセをつけましょう。
出来た→チェック、これを繰り返すことでうっかりミスは確実に減らすことが出来ます。

⓶ 服薬も併用してみる

ADHDの薬は「注意の持続」「衝動性の抑制」「多動の軽減」を目的としています。 その結果として「作業に集中できる時間が増える」→「確認不足や途中で気が散ることが減る」→「うっかりミスが少なくなる」という効果が期待できます。 ただし薬は万能ではなく、完全にミスをなくすものではありませんので、チェックリストなどのアナログ対策も併用することが大切です。

⓷ 上司や先輩にダブルチェックしてもらう

会社に理解をしていただき、ダブルチェックしてもらえる場合もあります。
ただし、ダブルチェックに頼ることなくミスなく処理するようにチェックリストの活用は必須です。

まとめ

ADHD特性のうっかりミス対策は、自分の特性を理解し、工夫や対処をしっかり行うことが最も重要です。
そのためチェックリストはまず必須です。
そして、ただ毎日チェックするだけでなく、どこでミスをしたのか?どんなところでミスしやすいのかを把握し、なぜミスしてしまったのか?を追求する努力も大切です。

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