【ブログ】発達障害「待つことが苦痛なため、効率を重視する傾向がある」
発達障害の方によく見られる特性として「待つことが苦手で苦痛に感じる」ということがあるようです。
これは世間では「せっかち」と捉えられがちですが、実はそうではないようです。
そこで待つことを苦痛に感じる理由について調べてみました。
① 将来の報酬より今の報酬を優先しやすい
ADHDの研究でよく出てくるのが「遅延割引(Delay Discounting)」という考え方があるようです。
簡単に言うと、
- 今すぐ1000円もらえる
- 1週間後に1500円もらえる
という選択肢があった場合、将来の大きな報酬より、目の前の小さな報酬を選びやすい傾向です。
待つ時間そのものに心理的な負担を感じやすいため、
- 順番待ち
- 電車待ち
- 相手の返信待ち
なども苦痛になりやすいと考えられています。
② 脳が刺激を求めやすい
ADHDでは脳内の報酬系の働きが関係していると考えられています。
待っている時間は、
- 変化がない
- 刺激が少ない
- やることがない
状態です。
そのため、「暇で耐えられない」感覚になりやすい人がいます。
③ 時間の感覚が独特な場合がある
ADHDでは「時間認識」の特性も指摘されています。
例えば、
- 5分はすごく長く感じる
- 逆に1時間はあっという間
ということがあります。
待っている間の5分が非常に長く感じられるため、「まだ5分しか経っていないのか」というストレスが生じやすいのです。
④ ワーキングメモリの影響
待っている間、
- やるべきこと
- 気になること
- 他のアイデア
などが次々に浮かぶ人もいます。
すると、「待っているより先にやりたい」という気持ちが強くなります。
単純に落ち着きがないというより、脳内で処理したい情報が渋滞している状態に近いかもしれません。

会話にも影響する?
発達障害の特性、「待つことが苦手で苦痛に感じる」理由にはさまざまなものがあるようですね。このことが、人との会話にも影響するようです。
例えば、ADHD傾向が強い方の場合、
- 相手が話し終わる前に話し始める
- 思いついたことをすぐ口に出す
- 話題が次々と飛ぶ
- 相手の発言から連想して別の話を始める
ということがあります。
本人としては、「忘れる前に言わないと」「今言わないとタイミングを逃す」という感覚で話している場合が少なくありません。 そのため悪気があるわけではなくても、聞き手からすると
- 話を遮られる
- 話題が飛ぶ
- 自分の話を聞いてもらえない
- 自分勝手な方だな
と感じやすくなるようです。
まとめ
このような特性を持つ方へのアドバイスとしては、
待つことが苦手なのは性格の問題ではなく、発達障害の特性として現れる場合があることを知りましょう。
社会生活では「待つ力」が求められる場面も少なくありません、大切なのは無理に我慢することではなく、自分が待つことにストレスを感じやすいと理解したうえで、待ち時間の過ごし方やコミュニケーションの工夫を身につけることです。
待ち時間にできることをいくつか用意しておくのはどうでしょうか
頭の中に浮かんだことを整理するためメモにまとめたり、スケジュールをチェックやメールチェックなどを行う時間に使って、待っている感覚を少し軽減できるといいかもしれません。
避けるべきことは、何もせず待つことに集中してしまうことです。
これをやってしまうと5分と持たないと思いますので、自分の特性をよく把握し、うまく対処するという方向へ思考を変換させるようにしてみてください。


