【ブログ】精神・発達障害「周りの声が気になって集中できない」
精神障害には様々な特性がありますが、「周りの人の声が気になってしまい集中できなくなってしまう」という方は少なくありません。
障害名別にまとめまてみました
1. 統合失調症
【原因・メカニズム】
統合失調症の陽性症状(妄想・幻覚など)の一つとして、他者の声が過敏に感じられることがあります。また、幻聴(実際には存在しない声が聞こえる)が影響して、現実の会話と混同しやすくなることもあります。 【症状の特徴】 他人の話し声が「自分の悪口を言っているように聞こえる」 自分に対する指示や批判の声が聞こえる 周囲の雑音が異常に気になり、頭の中でこだましているように感じる
※幻聴に気づけないこともあるため、調子悪いなと感じたら人と話をすると良いでしょう。
2. 自閉スペクトラム症(ASD)
【原因・メカニズム】
感覚過敏の一種として、聴覚情報をうまくフィルタリングできず、周囲の声や雑音が一度に入り込んでしまうことがあります。
【症状の特徴】
雑音や人の話し声がすべて同じレベルで聞こえ、必要な情報を選別しにくい 背景音が気になり、目の前の作業に集中できない 声が大きく聞こえたり、うるさく感じたりする(聴覚過敏)

3. 注意欠如・多動症(ADHD)
【原因・メカニズム】
ADHDの特性として、外部の刺激に注意が向きやすく、集中を維持することが難しいことが挙げられます。
【症状の特徴】
周囲の声や音が気になり、作業や会話に集中できない 気が散りやすく、注意があちこちに向かう 静かな環境でないと集中しにくい
4. うつ病・不安障害
【原因・メカニズム】
ストレスや過剰な不安により、周囲の声に対する感受性が高まり、通常よりも気になりやすくなることがあります。 【症状の特徴】
他人の会話が自分のことを話しているように感じる(被害的に考える) 不安が強まり、音が耳に入ってくると動揺する 精神的な疲労から、ちょっとした音にも敏感になる
5. 聴覚過敏(HSP、高感受性)
【原因・メカニズム】
HSP(Highly Sensitive Person)や感覚過敏の傾向がある人は、通常の音でも強く感じやすく、周囲の声が大きく聞こえてしまうことがあります。
【症状の特徴】
人の声や周囲の雑音が大きく聞こえ、頭がいっぱいになる 音に圧倒されて疲れやすい 静かな環境でないと落ち着かない
6. PTSD(心的外傷後ストレス障害)
【原因・メカニズム】
過去のトラウマ体験が影響し、人の声や特定の音がストレス反応を引き起こすことがあります。
【症状の特徴】
特定の声や音を聞くと、過去の記憶がフラッシュバックする 周囲の音に対して過敏になり、落ち着かない 音に対する恐怖心が強くなる
対処方法
⓵その場所から離れる
⓶イヤホン(ノイズキャンセリング)を着用し周りの声を遮断する
⓷認知行動療法(CBT)を受講する
⓸定期的に医師のカウンセリングを受ける
特にメンタルが低下している時では、周りの声を全てマイナスに受け止めてしまいます。調子の良し悪しは自分で判断できると思いますので、今日はいつもよりメンタル低下しているなと感じた時は、すぐにその場を離れたり、イヤホン着用するなどのアクションを取ってみて下さい。
話し声を数分聞いてしまうことで更にメンタルが低下してしまうと、メンタル低下も長引いてしまいますので、早めに対処することをお勧めします。
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