【ブログ】禅の言葉「放てば手に満てり」が人生の役に立つかも
禅の言葉に「放てば手に満てり」という言葉があります。
これは
私たちは、心に「こうあるべき」という思い込みや、あれもこれも持ちたいという執着を抱きがちです。 しかし、そういった執着を「手放す」ことによって、初めて心が開かれ、真理そのものと一体となった満たされた境地が手に入る、という意味です。
今回はこの言葉が実際どのように人生の役に立つのかを分かりやすい例え話にしてみましたので、いくつか紹介したいと思います。
①:両手いっぱいの石と宝物
子どもが両手に石ころをぎっしり握りしめています。 そこに大人が「宝石をあげよう」と差し出しても、石を手放さない限り受け取れません。
石を手放すと、新しい宝石を手に入れることができます。
②:古い服と新しい服
クローゼットが古い服でいっぱいだと、新しい服を買っても入れる場所がありません。
思い切って古い服を手放すと、スペースができて新しい服を迎え入れることができます。
③:頑固な地図と現実の道
旅人が古い地図を信じて、道を外れても「この地図が正しいんだ」と固執します。 しかし地図を一度置いて周囲を見渡せば、看板や人の声など、正しい道案内が自然に見えてきます。
固定観念(古い地図)を手放すことで、むしろ本当に必要な情報が手に入ります。
ではもう少し現実的な例えを見てみましょう。
④「前の職場へのこだわりを手放す」
ある人が転職活動をしているとします。 「前の会社ではこうだった」「このやり方じゃないとダメだ」という思いに縛られていると、新しい会社の文化や働き方に馴染めません。 でも、そのこだわりを一度手放すと、新しい職場のやり方を吸収でき、むしろ自分の成長につながります。
過去への執着を放つと、新しい可能性が入ってくる。
⑤「謝罪の言葉を飲み込まない」
友人や同僚との関係で、自分が少し悪かったときでも「謝ると負けたみたいで嫌だ」と意地を張る人がいます。 しかし、そのプライドを手放して「ごめんね」と一言伝えれば、むしろ関係は良好になり、信頼が深まります。
プライドを放つと、人間関係はむしろ豊かになる。
まとめ
「放てば手に満てり」いかがでしたか。
何かにこだわりすぎて、新しい考え方やほかの人の意見が聞けなくなってはいませんでしょうか。
年齢を重ねるごとに人の思考は凝り固まっていき、固定観念が強くなりがちです。そんなときこの言葉を思い出してみてください、自分の考えに執着して他人の意見を聞くことができていないなと。
また余裕がないのも同じではないかと考えます。○○しなくてはいけないと、やらなくてはいけないことを詰め込んでしまうと、新しい意見や別のやり方など、何も吸収できなくなってしまいます。
こだわりや執着心を捨て、心に余裕をもって過ごしてみてはいかがでしょうか。
