【ブログ】なぜ引きこもってしまうのか?対処法は?
引きこもってしまう方の原因は人それぞれかと思いますが、身体的なことよりも精神的な理由でこもってしまう方の方が多いようです。
引きこもりと言っても、家から全く出られなくなる方もいれば、家からは出られるが学校に行って勉強をしたり、会社に行って仕事をすることが出来ないという方もいらっしゃいます。
今回は引きこもってしまう原因や対処法について、また上記に挙げた両者の違いについても触れてみたいと思います。
なぜ引きこもってしまうのか?
① 心が「危険だ」と感じてしまうため
引きこもりは「怠け」や「甘え」ではなく、心が強いストレスや不安から自分を守ろうとした結果として起こることが多くあります。
過去の失敗体験や人間関係のトラブルなどにより、「外に出る=また傷つくかもしれない」という感覚が強くなり、家の中が唯一安心できる場所になってしまうのです。
★ストレス耐性が低い、心が傷つきやすい、強いトラウマがある
② 自信を失い、動く力がなくなるため
長期間うまくいかない経験が続くと、「どうせ自分にはできない」「また迷惑をかけるだけだ」という思考が積み重なります。すると行動する前から心が疲れてしまい、外に出るエネルギーそのものが湧かなくなってしまいます。
★ネガティブ思考が強い、成功体験が少ない、得意分野が少ない
③ 完璧でいようとしすぎるため
「ちゃんと働かなければならない」「普通にできなければ意味がない」といった強い思い込みがあると、少しの不安や不完全さが許せなくなります。
その結果、「中途半端に動くくらいなら何もしない方がいい」という状態に陥ってしまうことがあります。
★完璧主義、ゼロ・百の思考

2種類の引きこもりはどう違うか
家から全く出られない方の状態
家から出られない方は、 「外に出ること自体」が強い不安や恐怖と結びついていることが多いです。
主な背景)
- 外=危険・失敗・批判される場所という認識が強い
- 人に見られること自体が大きなストレス
- 過去のトラウマ体験(いじめ、叱責、失敗)が強く残っている
- 不安や抑うつ症状が強く、心身のエネルギーが極端に低下している
この段階では、「行きたくない」のではなく
「出ようとすると心や体が拒否してしまう」状態に近いと言えます。
家からは出られるが、学校や会社に行けない方の状態
こちらは、 特定の場所・役割・人間関係に強い負荷がかかっているケースが多いです。
主な背景)
- 学校や職場での人間関係の問題
- 失敗への恐怖、評価されることへの不安
- 「ちゃんとしなければならない」というプレッシャー
- 期待に応え続けた結果の燃え尽き
散歩や買い物などはできても、「学校・会社=強いストレス源」になっているため、足が向かなくなります。
どうすれば一歩踏み出せるようになるか
① “外に出る”を目標にしない
最初から「働く」「学校に行く」といった大きな目標を立てる必要はありません。カーテンを開ける、玄関に立つ、ベランダに出るなど、ごく小さな行動でも立派な一歩です。行動のハードルを下げることが、心を動かす近道になります。
② 失敗してもいい前提で考える
一歩踏み出すときに大切なのは「うまくやること」ではなく、「やってみること」です。うまくいかなかったとしても、それは後退ではなく経験です。何度も立ち止まりながら進んでいくことは、決して悪いことではありません。
③ 誰かと“つながる形”を見つける
直接会うことが難しければ、オンラインや文章、短時間の支援など、無理のない形で人と関わる方法もあります。「一人で頑張らなければならない」と思わず、安心できる相手や場所を少しずつ増やしていくことが、外へ向かう力につながります。
まとめ
引きこもりになりやすい方は、いろいろと不器用で得意分野が少ないことから成功体験が少なく自分に自信が無い方が多いです。 そして真面目な思考を持ち、「○○でなければならない」という考えを強く持っている方も多い傾向にあります。
もし一歩踏み出し、社会に出たとしてもすぐにストレス耐性が高まるわけではありませんので、仕事や携わるコンテンツにも注意が必要だと思います。
例えば、勝敗のつかないコンテンツを選んだり
点数など評価が見える化されるようなコンテンツも良くないかもしれません。
また他人と比べてしまわないよう、一人で黙々と集中できるようなだと落コンテンツだと落ち着いて出来るのではないでしょうか。
一歩踏み出すきっかけは人によって違うため、どんなことがトリガーになるのかわかりませんが、学校や会社の一歩手前のような場所を選択してもいいかもしれません。
学生さんであれば、通信制の学校、フリースクールなど刺激の少ない学校はたくさんありますので、検討してみるのも良いでしょう。
社会人の方であれば、若者サポートステーション、就労移行支援事業所、職業訓練校、A型、B型作業所なども選択肢の一つです。
大きく一歩踏み出すよりは、3歩進んで2歩下がるぐらいの感覚で始めてみるのもいいんじゃないかなと思います。


