【ブログ】精神・発達障害「仕事を継続していくうえで必要なこと」
何らかの障害特性がある方にとって長く安定して働き続けることは一つの目標ではないかと思います。
一般就労であろうが、障害者就労であろうが、どちらにしても長く働き続けるために必要なことは自分のことを相手に理解してもらうことです。
例えばこんな特性があります、
・考えをまとめることに時間がかかってしまいなかなか返答することが出来ない。
・指示をもらうときメモを取るのにとても時間がかかってしまうので、一つずつ指示がほしい。
・人混みや人の話し声が苦手なため、出来るだけ静かな環境だと安定できる。
・相手の気持ちを察することが出来ないため、コミュニケーションが苦手。
・曖昧な表現が苦手なため、自分だけいつも先輩の話や指示の理解が遅れてしまう。
このような特性をしっかり会社の人に知ってもらうことは、長く安定して働き続けるために必須だと思います。
逆を言うと、このような特性を上司や先輩に知ってもらったうえで毎日仕事をする方が安心ですし、特性にかかわるような出来事があった際、理解してもらいやすいですよね。

そのためには、まず自分の特性が障害からくるものであることを知る必要があります。
そうでないとこのようなことになりかねません
- 「なんで自分はいつも失敗ばかりするんだろう?」
- 「一生懸命やっているのに、他の人と比べてできないことが多いのはなぜなんだろう?」
- 「いつも怒られてばかりだし、そもそもなんでいつも自分に冷たい態度をとられてしまうのか?」
もし最初に挙げたような特性からの原因に自分で気づくことが出来ず、ただただ悶々とした日々を送っているのであれば、次のような手段を検討してみてください。
・通っている精神科や心療内科の先生に相談してみる
・クリニックのカウンセリングを受講してみる
・市役所の障害福祉課へ相談に行ってみる
・お住まいの市町村管轄の、「障害者就業・生活支援センター」や「社会福祉協議会」へ相談に行ってみる
・就労移行支援事業所へ相談に行ってみる
このようなクリニックや公的機関であれば、自分の特性についてちゃんと理解することが出来たり、会社の人への伝え方や、自己理解の方法など様々な知識をもらうことが出来ると思いますので、是非相談してみてください。
※相談するときの重要なポイントは、遠慮することなく自分が普段思っていることや、心配事、不安なこと、いつも考えていること、困っていること、分からないことなどすべて伝えることです。
仕事を継続していくうえで必要なことは、まず自分で自分の性格や特性、病気のことや症状についてよく知ることです。
そしてそれを人に伝えることが出来るようになること、そして理解をしてもらうことが仕事を長く続けていくためのポイントだと思います。
何よりも安心して働くことが、長く安定して働き続けるために大事なことだと思います。


