【ブログ】発達障害「環境、主に人間関係を理由に転職を繰り返してしまう」
発達障害の方には個々に違った特性があります。
そのため、自分の特性に合わない環境があるのは確かです。
- 感覚過敏や刺激の多さ
- 曖昧な指示や急な変更
- 人間関係の空気読みの負荷
- マルチタスクの要求
など、環境要因の影響を強く受けやすい 傾向があります。 環境が合わないとパフォーマンスが落ち、強いストレスが溜まり、結果として退職につながりやすいのは自然な流れです。
つまり、「環境のせいで続かない」ことは、特性を理解すれば必ずしも悪いことではなく、むしろ自己防衛として正しい判断である場合も多い と言えます。
しかし、環境の中でも人間関係だけを理由に転職を繰り返すことはお勧めしません。
なぜなら、職場の環境は日々変化するからです。
- 人事異動で上司や先輩が変わる
- 自分を含めたチームメンバーが変わる
- 自分の配属先が変更になる
- 会社のルールが変わる
入社時は良かったものの、人事や配属先が変わるたびに転職してしまうのは良くありません。
前向きな転職であれば問題ありませんが、上記のような理由で転職をしてしまうと次の職場でもかなり高い確率で同じ状況になってしまいます。

ではどうすればいいのか...。
まずは退職の理由について深堀りしてみてください。
何が嫌で辞めることになったのか?
今回は特に転職理由に多い人間関係について考えてみます。
人と揉めてしまうから?
いつも怒られてばかりだから?
など、詳細な理由を書き出してみてください。
そしてさらに、なぜ人と揉めてしまうのか?
なぜいつも怒られてしまうのかまで、掘り下げて考えてみてください。
人と揉めてしまう場合にありそうな原因と対処法
原因)
怒りをコントロールすることが出来ず、イライラしたり感情的になってしまい、相手に対して良くない態度をとってしまったり、攻撃的な表情になってしまったり、反発するような言葉を発してしまうことがある。
頭の中が整理できずに相手としっかり会話をすることが困難で、もめ事を解決することが出来ないことが多い。
対処法)
チームで仕事を進める必要がある職場は選ばない、接客など対人がメインの仕事は避けるなど
一人で黙々と作業を行うような職場を選ぶといいかもしれません。
もちろんアンガーマネジメントなどを取り入れて、自分が変わるという選択肢もありますが、とてもハードルは高く時間もかかるかと思いますので、よく考えて対処法を選んでみてください。
いつも怒られてばかりにありそうな原因と対処法
原因)
言われたことを忘れしまったり、教えてもらったことが出来なかったり、間違えた内容で進めてしまうなどのミスが多い。
- 指示されたことが進まず何をするにも時間がかかってしまう。
- 何度も何度も質問してしまう。
- よく分からないがよく怒られる。
対処法)
まずなぜいつも怒られてしまうのか原因を追究しましょう。自分一人では追及できないことが多いため、必ず相談できる人と一緒に原因を追究しましょう。
原因ごとに対処法は変わってきます、例えば...
指示をしっかり聞いてはいるが、理解できていないなら、自分が理解できるまで必ずその場で質問をしましょう。分からないまま仕事をしないこと。
指示を忘れてしまうなら、メモを必ず取りましょう。忘れてしまう方は忘れてしまったことも忘れてしまいますので、なかなか自覚することが難しいです。
そのためにもまずはメモを取り、自分が忘れてしまっているということを自覚できるようにしましょう。
2つ以上指示されると、古いほうの指示を忘れてしまうなら
1つずつ指示をもらうようお願いをしましょう。
まとめ
人間関係を理由に転職を繰り返す方は、自分が過ごしやすい人がいる職場を探して転職を繰り返しがちですが、結局はどこへ行っても同じだと思います。なぜなら、原因が自分にも必ずあるからです。
一つの会社で長く安定して働き続けるためには、必ず工夫が必要になります。
工夫をするためには自己理解が必須です。一人で考え込まず、必ず人と相談をしましょう。
家族や友人など身近に相談できる人がいない場合は、役所の福祉課へまずは相談してみてください、そこからさらに相談施設などを紹介してもらえるかと思います。
必ず改善できると思いますので、勇気を出して一歩踏み出してみてください。


