【ブログ】精神・発達障害「ルールを守らない人を見るとイライラする」

精神障害や発達障害の方で、特に自閉スペクトラム症(ASD)の方や強迫性の傾向がある方には、表題のような傾向がみられます。

  • 「ルールは守るもの!」
  • 「秩序が保たれて安心する」

という強い価値観や安心感の基盤があり、 他人のルール違反=「安心が脅かされる出来事」として受け取られ、ストレスが強まることがあるみたいです。

その他考えられる要因

予測不能なことへの不安感があります

ルールが守られない状況は、予測不能なことが起きるリスクに直結します。 発達障害や精神障害の一部では、先の見通しが立たない状況が大きな不安や混乱の元になります。

公平性や正義感の強さ

「自分はルールを守っているのに、なぜあの人は?」 という感情は、発達障害の特性としてだけでなく、うつ病や強迫性障害、パーソナリティ障害の一部の方にも見られることがあります。 不公平感が強調され、怒りや悲しみにつながりやすいのです。

ゼロか百の思考

間違った行動は絶対に許さないか、まったく興味を感じないなど両極端な思考をされる方が多いため、

「まぁこのぐらいならルールを破ってもいいか」というようなざっくばらんな行動をした方を強く非難したり、そのような言動をした人を見るとイライラしてしまうのです。

感覚過敏・感情の調整の難しさ

発達障害や精神障害の方は、刺激への耐性が弱かったり、感情のコントロールが難しいことがあり、 ルール違反という刺激に過剰反応してしまうこともあります。

イライラしないための対処法

1. 自分の感情に気づくトレーニング

まず「今イライラしてるな」「自分はこういう場面が苦手なんだな」と自覚するだけでも、怒りの度合いが下がることがあります。
※アンガーマネジメントの受講が有効です。

2. 「その人の背景」を想像する、もしくは第3者が教えてあげる

「もしかしたらその人も事情があってそうしているのかもしれない」
「急いでいてルールを守れなかったのかも」
と一歩引いて考えることで、怒りが少し和らぐことがあります。

3. その場を離れる・視界から外す

すぐに視界をそらす、別のことに注意を向けるのも即効性があります。
(例:イヤホンで音楽を聴く、深呼吸をする)

4. 認知行動療法的な考え方を学ぶ

「ルールを守らない人がいる=自分の生活が崩れるわけではない」 「完璧なルール遵守は世の中に存在しない」 という別の視点を練習します。支援者やカウンセラーと取り組むと効果的です。
※論理的思考を好む方は「認知行動療法」が効果的です。

5. 信頼できる人に話してガス抜き

イライラを自分の中にため込まず、安心できる相手に「こんなことがあってさ」と吐き出すのも大切です。

まとめ

精神障害や発達障害の方がルール違反にイライラしやすいのは、 安心感や秩序を大切にする特性 見通しの立たない状況への不安 公平性を強く意識する傾向 が関わっていることが多いです。

イライラするようなことは出来れば避けたいですよね、職場では特に避けたいことです。上記に上げた対処法をまずは試してみて下さい、自分の特性や性格に合った対処法が見つかれば、イライラの頻度も減ってくると思います。

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