【ブログ】知的障害・発達障害「苦手を克服するよりも工夫することを考えよう」
知的障害や発達障害のある方の中には、 「苦手なことを頑張って克服しなければいけない」と思い、悩んでしまう方も少なくありません。もちろん努力することも大切ですが、無理に克服しようとすると強いストレスになり、仕事が長続きしない原因になることもあります。
大切なのは、苦手なことを無理に克服することではなく、自分に合った方法を工夫することです。
やり方を変えるだけで、これまで難しかったことがスムーズにできるようになる場合も多くあります。
今回は、知的障害や発達障害の方によく見られる「苦手なこと」と、その工夫の例をご紹介します。
① 指示を一度に理解するのが苦手
仕事では口頭で説明を受けることが多いですが、長い説明を一度に覚えることが難しい場合があります。
工夫の例
- 指示は一つずつ確認する
- メモを取りながら聞く
- 作業手順をチェックリストにする
口頭の説明だけで覚えようとするのではなく、「見て確認できる形」にすることが大切です。
② 時間管理が苦手
作業にどのくらい時間がかかるのか分からなかったり、気づいたら時間が過ぎてしまうという方もいます。
工夫の例
- タイマーを使って作業時間を区切る
- 1日のスケジュールを書き出す
- 作業の開始時間と終了時間を決める
時間を感覚で管理するのではなく、道具を使って管理することで改善することがあります。

③ 複数の作業を同時に行うのが苦手
同時にいくつもの仕事を頼まれると、混乱してしまうことがあります。
工夫の例
- 作業を一つずつ終わらせる
- 優先順位を書き出す
- タスクメモを作る
無理にマルチタスクをしようとせず、一つずつ確実に進める方法を考えることがポイントです。
④ 人とのコミュニケーションが苦手
職場では上司や同僚とコミュニケーションを取る場面が多くありますが、何を話せばよいか分からず困ってしまう方もいます。
工夫の例
- 困ったときに使う質問を決めておく
- 伝えたい内容をメモにまとめる
- 報告のタイミングを決めておく
コミュニケーションもパターンを決めておくことで安心して行えるようになります
⑤ 忘れ物やミスが多い
持ち物を忘れてしまったり、作業の確認を忘れてしまうこともあります。
工夫の例
- 持ち物チェックリストを作る
- 作業後の確認リストを使う
- 物の置き場所を決める
「覚えること」に頼るのではなく、忘れても大丈夫な仕組みを作ることが大切です
まとめ
苦手なことがあると、「自分はダメだ」と思ってしまう方もいますが、苦手なことがあるのは決して珍しいことではありません。 大切なのは、苦手を無理に克服しようとすることではなく、自分に合った工夫を見つけることです。
やり方を少し変えるだけで、仕事が楽になったり、自信につながることもあります。一人で悩まず、家族や会社の方、福祉施設の支援員などに相談していきましょう。


