【ブログ】精神・発達障害「“世間では当たり前のこと” が分からない」

初めての就職や久しぶりの就労に向けてビジネスマナーについて学ぶことはとても大切です。
障害をお持ちの方の中には、これまでアルバイトなどの就労経験が全くないままに就職をされる方も少なくありません。
社会へ出たらどんなマナーが必要になるのか?
ビジネスマナーって何を学んだらいいのか?についてまとめてみたいと思います。

重要なことは世間的では当たり前のマナーだが、自分にとって当たり前ではないことです。

ビジネスマナーというと敬語や、メールの送り方、電話応対などを想像しがちですが、今回はそれよりも一般社会的マナーについてアドバイスをしております。

例えば...

・朝出社したら、必ず皆に聞こえるぐらい大きな声で挨拶をする

  • 「人の顔が見えないなら挨拶をしなくていい」
  • 「自分から挨拶ができない」
  • 「挨拶は任意だからしなくてもいい」

などとこれまで考えていたとしたら、入社後は考えを変えましょう。
これは最も大切なビジネスマナーです。人の顔が見えなくても、自分から出来るだけ大きな声で挨拶をしましょう。

また、朝でなくてもその日初めて会う社員さんにも挨拶をするようにしましょう。
なぜなら、これが世間的に当たり前のマナーだからです。挨拶は万国共通の礼儀ではないでしょうか。

・休憩時間に上司や先輩へ仕事の質問はできるだけ避けましょう。

これまで、学校や福祉施設では先生や支援員の方が休憩中でも対応してくれたかと思いますが、社会へ出たらそうはいきません。
なぜなら、上司や先輩はあなたを支援する人ではなく、あなたと同じ社員なのです

上司や先輩も自分の仕事があり、リラックスするための休憩時間はとても大切な時間になります。緊急を要すること以外は休憩時間が明けてから質問するようにしましょう。

・自分のこだわりよりも会社のルールを優先しましょう

「会社のやり方は間違っている、自分のやり方の方が正しい」と思う方もいらっしゃると思いますが、ここは会社のルールが大切です。
なぜなら、やり方を統一することで、このやり方についての明確なフィードバックができるからです。

もし数人の方が別の方法でやってしまった場合、明確な効果測定をすることが出来なくなってしまいますので、会社のルールに従って行いましょう。
もしどうしても納得がいかない場合は、上司や先輩に相談をしましょう。

・人のパソコン画面など勝手に見ない

同僚や先輩のパソコン画面を勝手に後ろからのぞいたりすることはマナーとして良くありません。
もし自分と全く同じ作業をしていたとしても、どのような方法でやっているか確認したくなったら、必ず許可を取るのがマナーです。

「○○さん、どのように作業しているか見せて頂いてもよろしいでしょうか?」などと声をかけて本人の確認を取ることが大切です。

・仕事中の独り言は控えましょう

独り言は発達障害の方に多い特性です。自分は確認のために言っていることであったとしても、周りの方からすると雑音になってしまい皆さんの集中力を低下させることになってしまいます。
自分の独り言が、周りの方へ迷惑をかけているということをしっかり受け止めてください
そして控える努力をしましょう。

・様々なエチケットにも気を付けましょう

「風邪気味で熱はないけど少し咳が出る」みたいなときはマスクをつけて仕事へ行きましょう。
風邪は相手に移してしまう可能性が非常に高いです。自分は気にしていなくても、社内の皆さんはとても気にしてしまいますので、咳やくしゃみが出なくなるまで必ずマスクを着用しましょう。

>口臭や体臭にも注意が必要

前日ニンニクなど臭いの強いものを食べてしまうと、何もしていなくても周りへ強い臭いを発してしまいます。特に接客業はお客様へ迷惑をかけてしまいますので、お休み前などに食べるようにしましょう。

入浴や衣類の洗濯、タバコの臭いなどにも気を付けましょう。
毎日入浴しない(シャワーを浴びない、洗髪しない)と自分では臭わなくても、周りには不快な臭いを発してしまいます。しばらくお洗濯していない衣類や、タバコの臭い、お香や香水なども同様です。

まとめ

今回挙げた事例は、これまでは特に指摘をされてこなかったこともあるかもしれませんが、職場(世間)では当たり前に気を付けなくてはいけないことです。
組織の中で多くの方と一緒に仕事をしていくためには、会社のルールだけでなく、世間のマナーも守る必要があります。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、世間のマナーを守ることで周りからの信頼も得られますので、是非挑戦してみてください。

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