【ブログ】今日のSST講座「自分の障害特性について書き出す」

障害をオープンにして働くためにまず行わなければならないことは、自己理解です。

  • 自分にどんな特性があるのか?
  • どんな時に体調やメンタルが低下しやすいか?
  • 学校や職場で、どんなことに困りやすいか?
  • 調子が悪くなった時どんな症状が出るか?

これからの就労に向けてだけでなく、社会へ出て生活していくために、これらを自覚し相手に伝えることが出来るようになることはとても重要なことです。

今回の講座では、まず自分の特性や症状についてどんなものがあるかを書き出してもらいました。
これまでの学校生活や就労経験などを思い返してみて、うまくいかなかったことや、体調を崩してしまったときのことを思い出し、なぜそうなってしまったのか?どのような助けがあれば問題なくできていたか?などを書き出していただきました。

今回行ったことで重要なことは、自分にどんな特性があるのかを再認識し、どんな助けがあれば問題なくできていたか?どんな環境だったら、安心して続けることが出来たか?を考えることです。

例えば、こんな事例があります。

【特性・症状】

口頭での指示だけだと頭の中で整理できなかったり、覚えることやメモを取ることが出来ない。
もらった指示を行っている最中に、次の指示を言われると混乱してしまう。

【どんな環境なら安心して働けるか?】

指示内容があらかじめ紙に書いてあると安心して作業できそう。
指示が一つずつだったら落ち着いてできそう。

このように、【特性・症状】と【どんな環境だったら安心して働けるか?】の項目に分けて書き出していきます。この2つを言い換えると、【障害特性】と【配慮事項】になります。

障害者求人専用の履歴書には、【障害特性】と【配慮事項】を記入する欄があるため
今回の講座で行ったように書き出し、後はそれを文章化するだけでも履歴書に書いていけそうです。
そしてさらに、これを自分の言葉で説明できるようになれれば、面接での質問にも対応していくことが出来ます。

まとめ

今回の講座では障害者就労において最も重要な障害自己理解について行いました。
まだ自分の病気や障害特性について説明ができない方は、今回の記事で紹介したような方法で書き出してみてください。そうすればおのずと自分の「障害特性」と「配慮事項」が少しずつ見えてくると思います。

書類作成や面接において自分の障害を説明するとき必ず役に立つと思いますので、是非実行してみてください。ただし、自分の病気についてネットで調べ、ネットに書いてあるような症状や特性をそのまま引用することはやめましょう

綺麗な言葉や、正しい言い方というのを気にするあまり、ネットに書いてあるような医療用語を使おうとする方がいらっしゃいますがそれはあなたの特性ではありませんのでおススメしません。
必ず、今回紹介したような方法でまとめることをお勧めします。

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