【ブログ】精神・発達障害「過集中になりやすい」

好きなことに熱中できることはとてもいいことだと思います。
しかし、やり過ぎには注意が必要です。
特性上「過集中になりやすい」という方は好きなことに熱中できる反面、こんなことになってしまう方もいらっしゃいます。

  • 気づかないうちに疲れがたまり起きられなくなる。
  • 数日後、うつ状態に入り何もやる気が出なくなってしまう。
  • 集中しすぎてしまい、電車を乗り過ごしたり、やらなくてはいけないことを忘れてしまうことがよくある。

休日、何も予定のない時はいいかもしれませんが、仕事の場合はそうもいきません。
決められたことを決められた時間内に行うことは社会人としてとても大切なことです。

そんな「過集中」になりやすい方へのアドバイスは以下

1. タイマーやアラームを活用する

過集中に入ってしまうと、時間の感覚が薄れてしまうことがあります。 スマホやキッチンタイマーを使って、30分ごとにアラームを設定し、自分に「区切り」を与える。 アラームの音を「やさしい音」「音楽」などにすると、不快感を避けられます。

2. やるべきことを見える化する

チェックリストやToDoリストを紙やアプリで使い、「終わったらチェック」することで、次のタスクを思い出しやすくなります。 作業前に「今日はこれをやる」と予定を1枚の紙やホワイトボードに書いて見える場所に貼っておくのも有効です。

3. 他人の声が届くようにする工夫

過集中になると周囲の声が入ってこないことがあります。 職場や家族に「声をかけるときは、そっと肩に触れてから」と伝えておくと、無視することが減らせます。 ヘッドホンを使っている場合は、片耳だけにするなど、外の音が少しでも聞こえるようにする工夫も◎

4. 休憩を「義務」として入れる

休憩時間をスケジュールの中に「タスク」として組み込みます。 たとえば「50分作業 → 10分休憩」といったリズムを決めて、タイマーで自動的に休憩に入る仕組みを作ります。

5. 過集中しやすい場面を振り返る

どんな時に自分が過集中になりやすいのかを、日記やメモに残しておくと、対策が立てやすくなります。 たとえば「絵を描くと3時間経ってしまう」「静かな部屋だと止まらない」など、パターンに気づくことが大切です。

6. 周囲の理解を得る

「無視しているわけではなく、気づけないことがある」とあらかじめ周囲に伝えておくと、お互いのストレスが減ります。 支援者や職場の人と一緒に「声かけの工夫」や「タスクの管理方法」を相談しておくのも有効です。

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もしあなたが「過集中」によって仕事に影響が出ていると感じたら、対処法を色々試してみて下さい。
集中力が高いことは悪いことではありませんが、それにより体調を崩したり、生活リズムが崩れてしまうようではいけません。
毎日安定して仕事を続けるためにも、自分の過集中の特性をよく分析して対策を講じてみて下さい。
慣れてきたら、少し視野が広がって、これまでと違った世界が見えてくるかもしれませんよ。

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