【ブログ】台風15号の話
2025年9月4日~5日にかけて台風15号が日本に上陸し、特に大雨の被害が多数出たようですが、実はあの「伊勢湾台風」も台風15号だったみたいです。
伊勢湾台風は昭和32年9月26日和歌山県の西に上陸し、最大風速45.4m/sを観測し、死者・行方不明者が3,300名以上に達する大きな被害となったとのこと。
私の両親が小学生ぐらいの頃に伊勢湾台風を経験した話を少し聞いたことがあります。
今はなくなってしまいましたが、祖父の家(母の実家)には母屋の向かいに蔵と小屋があり、外にトイレもありました。伊勢湾台風が来たときはその蔵に家族全員で逃げ込んだそうです。
自分も子供の頃よく祖父の家に遊びに行っていたので、そこに蔵があったのは知っていますが、外から見たことしかなく中には入ったことがありませんでした。
でも見るからに頑丈そうだったので、台風の避難場所には向いているかもと思いながら話を聞いていました。

愛知県にやってきたときは夜だったみたいで、ろうそくをつけながら家族で身体を寄せ合って台風が過ぎるのをただ待ったそうです。とても怖かったと母は話します。
しかし曾祖父(母の父親)は違い、外に出て出来るだけ高いところに登り、畑で使う大きな鎌をもって空に向かって振りかざし、こう叫んだとのこと
「風を切る!、台風よおさまれ!」
これってどうやら昔の人の風習で、台風や嵐を鎮めるためのおまじないだったようです。
今では到底信じられませんよね、でもこんな史上最大級の台風のなか、吹き飛ばされてもおかしくない状況でおまじないの為に無茶をするぐらいなので、本当に台風がおさまると信じて鎌を振ったんでしょうね。
大きな台風がやって来ると、自分はいつもこの鎌の話を思い出します。
現在でも地域によっては、鎌を魔除けに使っているところもあるみたいですね
まだ9月も前半、これから台風増えそうですね。
皆さん、台風時は外で鎌を振り回さず自宅でおとなしく過ごしましょう。
