【ブログ】精神・発達障害「思考が極端になりやすい」
精神障害や発達障害の方は思考が極端になりやすい傾向があります。
なぜ極端になってしまうのでしょうか?
なぜ極端な思考になりやすいのか?
1. 認知の歪み(自動思考)
例えば「白か黒か」「成功か失敗か」「全部かゼロか」といった“全か無か思考”は、うつ病や不安障害の方に多く見られる思考パターンです。ストレスがかかると、脳がシンプルに物事を処理しようとするため、柔軟な思考が難しくなることがあります。
2. 発達障害における「こだわりの強さ」や「柔軟性の乏しさ」
自閉スペクトラム症(ASD)の方は、物事をパターン化して理解する傾向があり、そのパターンから外れると極端な捉え方になることがあります。たとえば、「約束を守らない=信頼できない人」というように、経験の一部から強く全体を判断してしまう場合があります。
3. 過去の失敗体験やトラウマの影響
過去に強いストレスや否定的な経験があると、「また同じことが起こるに違いない」と思ってしまう「予期不安」や「決めつけ思考」に陥りやすくなります。
このような原因があるため「満点で無いとダメ」という考えになりやすく、テストで90点を取っても落ち込んでしまうのです。
この思考が応用的かつ無意識に反応してしまい、他にも影響していると考えられます。
例えばこんなことも...
- お金を全て使ってしまう OR まったく使わない
- 頑張り過ぎてしまうか OR 何もできなくなってしまう
- 常に動き回っている OR 伏せて休んでしまう
- 食べ過ぎてしまう OR 何も食べない

極端な思考に対する対処方法
信頼できる人と会話をする
学校の先生や支援員、親や友人など自分が信頼している人と会話をして、自分の60点や80点ぐらいの行動でも間違っていなんだと確認することが出来ます、これを何度も繰り返すことで満点でなくてもいいんだという思考へシフトすることが出来ます。
認知行動療法を受けてみる
認知行動療法(CBT)には、極端化した思考に対して様々な思考訓練や、生活や仕事にも役立つ手段が沢山つまっています。医学的にも効果が承認されていますので、かかりつけ医師などに相談してみて下さい。
そのままの思考でもいい仕事に就く
例えば工場のラインでは、決められた指示書に従って、決められた部品を決められた方法でつけていくため、正解と不正解が分かりやすいです。
もしミスをしてしまった場合も、何をミスしてしまったのか明確なため納得がしやすいと思います。
マニュアルがあり、正解と不正解の分かりやすい仕事に就くと良いでしょう。
参考記事
このような思考を悪いとは考えない方がいいかもしれません。
無理に直す必要はありませんので、自分が精神的に落ち着いて働ける職場や、ストレス発散できる趣味を見つけて、毎日気分良く過ごせるスタイルを見つけてみて下さい。
