【ブログ】今週のSST講座「セルフモニタリング」

ストレスマネジメントの講座では、ストレスを発散する方法として比較的興味のあることや好きなことについての話をしますが、今回は逆にネガティブ面にフォーカスをするお話です。

気分をコントロールすることはできませんが、行動はコントロールすることが出来ます。これは誰でも自然に行っている手段で、疲れたり気分が良くないときにしている「気分転換」のことです。

それをスキルとして学ぶための手段として有名なのが「認知行動療法」です。

「認知行動療法」を学ぶためには以下のような大きく2つの手段があります

1. 医療機関で受ける
精神科・心療内科 医師が必要と判断すれば、CBTを行える心理士につなげてもらえることがあります。 公認心理師・臨床心理士がいるクリニック 医療保険が使える場合もあります(ただし実施しているかは医療機関ごとに違う)

2. カウンセリングルーム・心理相談機関
民間の心理カウンセリングルームや大学附属の相談室など。 公認心理師・臨床心理士が個人で開業しているケースもあります。 保険は使えないが、柔軟な対応をしてもらえる場合も。

ただし、受講料もかかりますし、探すのも大変ですよね
そこで簡易的に行えるのが「セルフモニタリング」です。

「セルフモニタリング」はどういうものか?

少し認知行動療法とは異なりますが、セルフモニタリングは自分の行動と気分の変化や、体調不良やメンタル低下の原因などを分析し、出来るだけ毎日気分良く過ごせる手段を探すことが目的です。

個人的におススメな「セルフモニタリング」は簡単な記録です。
スマホのカレンダーアプリが一番簡単でおススメです。

カレンダーアプリを使ったセルフモニタリング

やり方は、体調不良や気分が良くないとき、メンタル低下が続いている日に簡単な記録をつけることです。
「低下」ぐらいのテキスト量でもいいですし、色を決めて塗るだけでもいいと思います。余裕があればその日の天気や気温も書いておくと尚可。

出来るだけ長い期間記録をつけることで、自分のメンタルや体調がどんな時に落ち込むか原因が見えてくるのです。例えば曇りや雨の日に体調低下しやすいとか、気温が低下してくるとメンタル低下するなど、これまでよくわからなかった原因も少しずつ見えてくると思います。

まとめ

「認知行動療法」は考え方を変えたり、物事の見方を変えてみたりする方法を学ぶものですが、セルフモニタリングでは実態を記録するもののため、かかりつけ医師に見せて相談をしたり、来年の同じ時期に気をつけるなど、より実践的に役立てることが出来ますし、なによりも無料で出来るためおススメです。

就労移行支援未来フィールドのバナー

Follow me!