【ブログ】発達障害「他の人と比べて落ち込んでしまう」

発達障害の特性の一つに「他の人と比べてしまい落ち込んでしまう」というものがあります。

なぜ他の人と比べてしまうのか?
他の人と比べてしまわないためにどうしたらいいのか?

そんなことについてまとめてみたいと思います。

なぜ他の人と比べてしまうのか?

① 周囲との“ずれ”を自覚しやすいから

発達障害の方は、 ・作業スピード ・コミュニケーションの取り方 ・刺激への敏感さ など、「他の人とは違う反応」を指摘される場面が多く、その結果として “自分は他と違う”という感覚が育ちやすい です。 この自覚が、自然と周囲との比較につながります。

② 過去の失敗体験が比較の癖を強める

「また失敗したらどうしよう」「みんなできるのに…」
過去に叱責やミスが多かった経験が蓄積すると、失敗回避のために他者基準で自分を測るようになってしまいます。

③ 変化に敏感で不安を感じやすい

発達障害の特性として、「先の見通しの難しさ」「状況の変化への苦手さ」があります。
そのため、自分の立ち位置を把握するために、
他人の状況を基準にして安心しようとする心理が働きやすくなります。

④ 完璧主義・白黒思考の傾向

「100点じゃないと意味がない」
「できる・できないの2択で考えてしまう」
このような思考は、 他人より優れているかどうか に自然と意識を向けやすくします。

⑤ 社会的スキルの学習過程で比較情報を取り入れすぎる

周囲の真似をして社会性を学ぶことが多いため、他人の動きや能力に敏感に注目しすぎてしまい、比較情報を過剰に取り込んでしまいやすい傾向があります。

他の人と比べてしまわないためにどうしたらいいか?

① 過去の自分と比較するようにする

✔ 昨日より5分早く作業を始められた
✔ 先週よりミスが1つ減った
✔ 今日は1回休憩を挟んで集中できた

など、過去の自分と比べることで成長できたことを自覚することが出来ます。
他人とは体格も違いますし、能力も違います。要はものさしが違うのです。
もっと言うと単位が違うので、他人と比べてしまうと自分の成長が見えにくくなってしまうと思います。
少しずつ成長を感じられるよう、過去の自分と比べるようにしてみてください。

② 自己理解を深める

自分の障害特性をよく知ることでも他人と比べてしまう頻度を減らすことが出来るかもしれません。

例えば、特性上複数のことを同時に行うことが出来ないのであれば、マルチになんでもこなす方と比較するのは良くありませんよね。もし比較することを辞められないのであれば適正な比較ができるよう、まずは自分の障害特性や得意不得意をしっかり把握することが大切です。

③ SNSを辞める

デジタルデトックスもかなり効果が高いです。
SNSなどは、自分の興味あることや、今関心の強いことについての話題が無限に流れてきてしまいます。SNSは基本、自分のことを認めてほしいなど褒めてほしい方が投稿されるものです。簡単に言うと自慢するような投稿が多いので、それを見てしまうと羨ましく感じてしまったり、劣等感を感じてしまうのはあたり前のことではないかと思います。

都度、誰だか分からない人と比べて落ち込んでしまうのは良くありません。だったら見ないという手段はとても賢い選択だと思います。

まとめ

特に年齢を重ねていくと、自分よりも優れた人に追いつくことは難しくなってきます。

なんで自分はあの人より劣っているのか!?
自分の方が頑張っているのに、なんで周りの人よりできないのか!?
と考えるのはもうやめましょう。意味がありませんし、時間の無駄だと思います。

それよりもできるようになった自分をほめてください。
ゆっくりだけど先に進めていることに喜びを感じてください。
もし、他の人と比べる頻度を減らすことが出来るようになったら、めちゃくちゃ楽になれると思います。

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