【ブログ】ありがたい歌「御詠歌」を体感してきました
皆さんは「御詠歌」というものをご存じでしょうか?
「御詠歌」(ごえいか)とは
仏教の教えや仏様への感謝の心を、和歌の形式にのせて節をつけ、歌うものです。お経を唱えるように、心を静めて唱えることで信仰を深め、仏の慈悲を感じることができます。日本では古くから法要や参拝の場などで唱えられてきました。
※宗派によって違いはあります。

先日通夜と葬儀に参加する機会があったのですが、そこでお経をあげてくださったお坊さん(実は自分の同級生なんですが)が通夜のお経の最中に突然歌い始めたのです。
初めての体験でした。
高いキーや低いトーンなど抑揚をつけつつ途中で「おりん」の音を入れながら和歌を歌ったのです。
お経だと一定のトーンを保ちながら句読点なく読み上げていくもののため、お坊さんの気持ちを感じられることはないのですが、この歌はとてもとても気持ちがこもっていて、生前の苦しみなどがなくなるようにと告げている感じがして、とても不思議な体験をすることができました。
本来御詠歌は、お経よりも何を言っているのかちゃんと皆さんへ伝えるようにする意味もあるみたいですが、自分は歌詞に耳を傾ける余裕がありませんでした。
ちゃんと聞いておけばよかったと後悔しています。
次回会ったとき聞いてみようかな。
御詠歌は昔、通夜や葬儀などに歌われていたそうなんですが、近年歌うお坊さんはほとんどいなくなってしまったそうです。静かなところで一人歌わなくてはいけないので、けっこう度胸もいりますよね。
小学校から一緒だった友人がとても大きく見えました。
けっして上手な歌ではなかったんですが、こんなにも気持ちのこもった歌を聞いたことはなかったので、また機会があったら聴きたいと思いました。
もし皆さんも参加した法事などでお坊さんが歌い始めたら、めったにない機会ですので、ありがたく耳を傾けて余裕があれば歌詞を聴いてみてください。


