【ブログ】リワークの為に最も大切なことは?
リワークとは
「うつ病や適応障害などメンタルの不調が原因で休職した方が職場復帰を目指すためのリハビリプログラムです。 生活リズムの改善や対人関係のトレーニングなどを通して、再発を防ぎながらスムーズな復職を支援します。」
リワークは障害者福祉施設や医療施設などで職場復帰のためのプログラムを受けることが出来ます。
施設によって受けることのできるプログラムに違いはありますが、主にこのようなプログラムがあります。
1. 生活リズムの安定
2. 集団での作業訓練
3. ストレスマネジメント
4. 対人スキルの向上(SST)
5. 体力づくり・軽運動
6. 復職支援の個別相談
一般的には上記のような訓練が行われている施設が多いようです
もちろんどれも重要ですし、人によってどれが重要かが違ってくるのも当然だと思います、しかし個人的に最も大切なことは「自己理解」だと思っています。
上記のような訓練も、まず「自己理解」がしっかりできていないと訓練を行ったとしてもあまり効果を感じることが出来ないと思います。
では、「自己理解」ではどんなことをしたらいいのか。

自己理解の方法
⓵ 調子が低下する原因を見つけよう
どんな時に調子が低下するのか?
どんな環境だと調子悪くなるのか?
どんな相手だと調子悪くなるのか?
どんな仕事だとメンタルやモチベーションが低下するのか?
まずは調子低下の原因を探りましょう。
敵の正体を知ることで、ある程度不安が軽減されますよ。
※原因が全く分からないという方は、記録をつけることをお勧めします。
出来れば毎日が理想ですが、調子が低下したときだけでもいいので、一言日記をつけて見て下さい。
調子が悪くなったときの気持ち、何に対して怒りやイライラを感じたのか?
その日の天気はどうだった?睡眠はどう?食べたものは?
調子が悪くなった時こそ、ヒントが隠れていますので、原因を知りたいという方は記録付けてみて下さい。
⓶ 自分の性格や特性を知る
例えば
- 常に真面目に取り組み、頑張って無理をしてしまうタイプ
- 人に頼ることなくなんでも一人で抱え込んでしまうタイプ
- ミスをすると自分を責めて落ち込んでしまう
など、性格や特性を改めて見直すことでも、調子低下の原因が見えてくることもあります。
⓷ 原因にどのように対処していくか考える
これは6番の個別相談で、支援員と一緒に考えることをお勧めします。
調子悪くなる前にできる事はどんなことか?
調子が悪くなってしまったときにできることはどんなことか?
会社から配慮をいただける場合もありますので、より現実的な対処法を考えてみましょう。
まとめ
リワークのためのプログラムをこなすことは悪いことではありませんが、まずは「自己理解」をしっかりと行うことをお勧めしました。
最も良くないリワーク方法は、出来ない自分が良くないから、訓練してスキルを上げて仕事ができるようになれば復帰できるという考えです。
そもそも、仕事で無理をしてしまったり、何らかの原因からメンタルを崩しているにも関わらず、更に自分に負担をかけて訓練を行うのは間違ったリワーク方法だと思います。
目指すところは職場復帰後、安定して毎日仕事ができるためにどこをどう改善したらいいかを自分の性格や特性に合わせて考え、そこに対して訓練や準備をしていくことが重要だと思います。
