【ブログ】精神・発達障害「雑談が苦手なのはなぜ?」

特に精神障害や発達障害をお持ちの方の中には、日常のちょっとした「雑談」が大きなストレスとなっていることがあります。今回は、その“苦手意識”の背景や、少しずつ楽になるためのヒントをまとめてみました。

■ 雑談が苦手な理由

① 正解を探してしまう

「どう返したら相手が喜ぶか」「変なこと言ってないかな」と考えすぎてしまい、なかなか返答ができないという声がよく聞かれます。
これは真面目で責任感の強い方ほど陥りやすい傾向です。
100点を目指すよりも、“30点でも伝える”勇気を持つことが大切です。

② 話題の切り替えが難しい

ASD(自閉スペクトラム症)傾向の方は、話の流れを読むことや、急な話題の切り替えが苦手なことがあります。 また、相手の気持ちや意図を読み取るのが難しいため、会話が噛み合わないと感じてしまうこともあります。
「今の話題ってこういう意味かな?」と自分で確認してみるだけでも安心につながります。

③ 体調や気分に左右されやすい

うつ病や統合失調症など、精神障害のある方は、体調や精神状態によって言葉が出にくくなったり、集中力が続かなくなることもあります。
元気なときとそうでないときの差が大きく、「話せない自分」に落ち込んでしまうことも。
「今日はちょっと元気がない日だな」と、自分を責めずに受け入れることも大切です。

■ 雑談が少し楽になるための工夫

●「話す」よりも「聞く」を意識してみる

雑談=話すこと、と思いがちですが、実は「相手の話を聞く」ことも立派な会話です。
うなずいたり、「へぇ、そうなんですね」と一言添えるだけでも、十分なコミュニケーションになります。

● 使いやすい“定型フレーズ”を用意しておく

「最近暑いですね」「その服素敵ですね」など、あらかじめいくつかの言い回しをストックしておくと、焦らずに会話のきっかけを作れます。

● 無理に話さなくてもいい“居場所”を持つ

安心して話せる人、話さなくても受け入れてくれる環境は、雑談が苦手な方にとって大きな支えになります。 例えば、就労移行支援事業所や作業所では、「話さなくてもいい時間」や「ゆっくり会話できる時間」を設けているところもあります。

まとめ

ミスをしたくない、模範解答を答えたいという思考を持つ方こそ雑談を苦手とします。会話をした後に、今日自分が言ったこと大丈夫だったかなぁと心配になってしまうんですよね。

まずは今回紹介した対処法を試してみて下さい、返答することが苦手であれば聞き役に回るのも手だと思います。また無理に会話の中に入る必要もありません。興味の無い会話の中に入ってもつまらないですからね。
もし会話や雑談が上手になりたいというのであれば、練習が必要かと思います。

当事業所未来フィールドでは、雑談を自然な形で練習できるような訓練もご用意しております。
練習できる環境はなかなかないと思いますので、気になる方はホームページをご覧ください。

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